私自身は秋田犬を飼った後に読んだけれども、もしも飼う前に読んでいたらと思うおすすめの5冊(3タイトル5冊)と、秋田犬の歴史的や科学的な背景を真面目に学ぶための1冊をご紹介します。これから秋田犬を飼おうと考えている人や、飼うかどうか迷っている人たちにとって、背中を押す一助となれば幸いです😙
そもそも秋田犬とは?
秋田犬は国の天然記念物に指定された最初の日本犬です。6犬種いる日本犬の中でも唯一の大型犬であり、その毛並みは、赤毛、白毛、虎毛…… と一般的な話を、このブログでするのは避けることにします😊
なぜなら私は秋田犬を1頭しか飼ったことがなく、さらに言えば犬を飼ったのでさえ、ひめとろ🐕(虎毛の女の子:写真中央)が初めてだからです。
なので秋田犬に詳しい方が書いたページの中で、分かりやすくまとまってるなあと思ったぺージを厳選してご紹介します。
いくつか見比べましたが、秋田犬全般と、秋田犬の虎毛についてよくまとまっているのは、下記の2つです😁
秋田犬全般についてはこちら
☞犬との暮らし大百科(https://www.anicom-sompo.co.jp/inu/1911.html)
虎毛の説明についてはこちら
☞わんちゃんほんぽ(https://wanchan.jp/osusume/detail/5189)
秋田犬はどこから迎え入れるのか?
秋田犬の場合、ほとんどペットショップでは売っていません。仔犬の場合、ブリーダー(犬舎)や知り合いから譲り受けることになります。保護犬を受け入れる場合は、成犬が多いようです。
しかしながら私自身はそれらから譲り受けた経験がないので、詳しくは上の2つのページや、ブリーダー(犬舎)を検索してご確認ください😊
このブログでは、我が家で迎え入れた「ひめとろ」のケースについてだけ取り上げて書きます。
ひめとろ🐕は、東京郊外にある大型ショッピングモールのペットショップで売られていました。秋田犬なのに、他の犬と同じような小さな透明のケージに入れられており、名古屋の犬舎から送られて来たそうです。
ガーデニングやドライフラワー(リース・スワッグ)が好きなカミさんと花友達は、そのショッピングモールのガーデンセンターへ通っていました。あるときそのモール内のペットショップに立ち寄ったところ偶然見かけたそうで、1度目は「かわいい。虎毛の秋田犬なんてめずらしい」、1週間くらい経って気になってもう一度立ち寄った時「まだ売れずに残っている…秋田犬なのにペットショップ…しかも何でこんな狭いところに入れられてるんだろう」と思ったそうです。
当時すでに一匹の犬を飼っていた花友達が、2度目に見た帰り道に「もう一匹犬を飼おうかどうか思っていたところなのよ」と言ったそうです。かわいいだけでなく、少しかわいそうな気持ちもあったのかもしれません。
その時にカミさんも「もし旅行とかする時は、ウチで預かっていいよ。シェア犬だね」と言ったと、まだ正式に招き入れる前、私にそんなことを冗談ぽく話していました。
先住犬がいるので迎え入れるのに準備が必要と、ペットショップから連れてきた初日から我が家で預かり始めました。「後から預かるとき、慣れていたところのほうが、この子も安心できるもんね」と笑顔のカミさん。
それから2週間近く経っても、なかなか友人は引き取りに来ません。
またカミさんも「この子うちの子になればいいのに」と言いだし、「それは無理だろ。じゃあ、また別の秋田犬飼えば?」と返したら「この子がいいの!ほかの子じゃダメ」となにやらおかしな感じになってきていました…
その後しばらくして一旦本来の飼主のところにこの仔犬は行ったのですが、後日未練たっぷりのカミさんがすぐに花友達のところへ遊びに行ったとき、「秋田犬って、柴犬が少し大きいくらいにしかならないと思っていた。このまま秋田犬を飼うことにちょっと戸惑っている。大丈夫かな…」との告白を受けたそうです。
秋田出身のカミさんは、当然秋田犬がどれくらい大きくなるかは知っていましたし、もうどこかでこの仔犬は自分の犬だという意識が強くあったため、「じゃあウチで飼う」と引き取ることになったそうです。
一応事前の確認は私にしたと言いますが、実はあまりはっきりと了承した覚えはありません…「犬飼うとしたら?子供たちとちゃんと面倒見れるなら、別にいいんじゃない🍺」くらいだったと思います…
「新しい家族ができました」ほほを赤らめて言うカミさんの後ろには、仔犬が舌を出し耳をぴんと立てて尻尾を振っていました。本来の飼主のところに行ってから、わずか10日あまりで戻ってきたと記憶しています。
だからある意味ではひめとろ🐕も、保護犬と言えます。まだ正式に受け入れる前で、当時の写真がほとんどない中の1枚がこれです。これじゃ秋田犬が大きくなる犬種と知らなければ、かわいくて飼っちゃうよなとも思います。
当時の私は他の秋田の仔犬を知らなかったので、こんなもんかと思っていましたが、色々と知った今となると、とても小さくて痩せているのが分かります。牝で4番目の末っ子というのもありますが、ペットショップにいたのでちゃんと食事を与えられていなかったのかもしれません。
その境遇がのちのひめとろの個性の要因となるのは、なんだか複雑な心境です…狭いところに閉じ込められていたからか、当初少し後ろ足が悪く、上手く歩けないような感じもありました。
秋田犬の保護犬の多さは、秋田犬のことをよく理解していない人に飼われたことが主な原因なのでしょう。そう、この犬種は飼うのに覚悟がいる犬種なのです…牝でも35㎏くらいになる個体もあります。
本来はペットショップでは売ってはならない犬種だと、今では強く思っています。
(でも元々の飼主、その後疎遠になったようだけど…ひめとろが一般的な秋田犬の大きさにならず、柴犬より一回り大きいくらいにしかならなかったことを知ったら、どう思うのだろう😅)
秋田犬を迎え入れるにはどんな環境が必要なの?
秋田犬は外にいることが好きです。敷地に余裕がある家庭の場合は、庭に犬舎(高床式の金属製の柵で囲まれた犬小屋)を作っているようです。展覧会を目指す犬舎はほぼ外飼いです。
これについても、わたくしなどの素人ではなくプロのページをご覧ください。能代幸寿壮は、秋田県にあるとても有名な犬舎です。
☞能代幸寿壮~秋田犬を飼う前の事前準備~(https://noshirokojuso.com/column/preparation/)
さて、今回も一般的な話ではなく、「ひめとろ」のケースについてだけ簡単に書きます😊
我が家は東京郊外にある2階リビングの戸建てで、飼い始めた当時、1階は子供部屋2つ(今は独立しカミさんの寝室と物置)と夫婦の寝室となっておりました。
犬を初めて飼った私はどうしてもその臭いに耐えられず、原則外飼い(犬小屋)で、雨や天気が悪い場合は家の中に入れる、それでも玄関の土間までとしていました。
しかし何せ近年のこの暑さ、夏になるととても外には置いておけず、1階の子供部屋(当初は暑がり娘の部屋でよく寝ていた)と寝室はOKとしました。
その後私が不在の時に、カミさんが2階のリビングにも上げるようにしてしまっていました。
それでも私が家に帰ってくると、2階から追い出して1階に連れて行くようにしてたのですが、しばらくするといつの間にか2階リビングのドアの前、階段を登り切ったところ(下の写真)に居て、「うぉっ…うぉっ…うぉっ…」と懇願する小さな鳴き声が聞こえてきます。🐕「なんでだめなの?入れてよ。さっきまでだいじょうぶだったのに」
毎日繰り返しそうするので、私も根負けして2階のリビングにも、柱にリード付けて入れるようにしました。でもせっかくの広いリビング(我が家の2階はリビングとキッチンと物入のみ)に固定されているのもなんだか可哀そうになったので、結局ノーリードで開放するようにしました。
まあ最初のころは色々ありましたが、注意すればイタズラしたり食い漁ったりはしなくなり、また私の嗅覚が慣れて麻痺してしまったのもあり、今ではなし崩し的に全室OKの室内飼いとなっております😆
ちなみに今のひめとろ🐕の寝床は1階のカミさんの寝室で、夏は直床、冬でも使い古しのタオルケットのみで、東京都の場合は特に規制がないので、ケージで囲うなどはしていません。
秋田犬を飼う前に読んでおきたい、おすすめ3タイトル5冊
おすすめ本の前の段階で予定以上に文字数を使ってしまったので、紹介文は簡潔にします😮
すべてAmazonで購入できます。kindleunlimitedで読めるものもありますので、ご一読ください。
◆『いもうとは秋田犬①~③』https://amzn.asia/d/3DegSNE
都内で独り暮らしをするアラフォー漫画家・小池田マヤが、震災の恐怖と寂しさから、初めて犬を飼う決意をする。そこで一目惚れをしたのはネットで見つけた保護犬の秋田犬・南。初めて秋田犬を飼う人にも、漫画でわかりやすく書かれた入門書。今はkindleunlimitedで読めるので、ぜひご通読を。
◆『相棒は秋田犬』https://amzn.asia/d/2fCLt5R
私はこのエッセイ好きです。著者とテンの関係性が羨ましい。やはり秋田犬の牡を飼うのは相当な覚悟が必要だが、その変わり何物にも代えがたい経験を残してくれることを教えてくれます。大きい牡の秋田犬飼うなら早めに決断しなければ!っと思わされた1冊です。老眼の人は単行本よりkindleの方が読みやすいかも。
◆rakra (ラクラ) 別冊 vol.7『秋田犬と。』https://amzn.asia/d/asWrTMe
秋田犬とともに生活し、その存在を保護し、広め、また新たな命を育んでいる人たちの写真がいっぱい詰まったムック本。これを読むとすぐにでも秋田に行って会いたくなります。2021年3月の本なので、情報も比較的新しいのもいいです。(カミさんはここの犬たちに実際会ったり、犬舎の人が同級生で展覧会の写真が載っていると言ってた…さすが)
より深く秋田犬を知るための1冊
◆『秋田犬』https://amzn.asia/d/8kfH1KJ
読売新聞の記者が真面目に秋田犬について書いた1冊。「第2章 秋田犬はどこから来たのか -史実を読み解き、科学で迫る-」と「第4章 秋田犬の危機 ‐世界での隆盛、日本での衰退-」の2つの章は必読です。
最後に
秋田犬を飼ってから私たち夫婦の人生は大きく変わったと思います。特にカミさんの犬友は、正に全国的な広がりを見せております。
なぜただ同じ犬種を飼っているというだけで、これだけ仲良くなれるのだろう?と横から見ている私も不思議です。
元々カミさんの社交的なところもあるが、「小さくて愛嬌があって、たいていの犬となら仲良くできるひめとろ🐕」の性格による部分がかなり大きいと思っています🙂
このブログを続けて読んでいく中で、少しでも秋田犬を飼いたくなる方が増えたらと願っております。
まだ若くて体力があるならば、大きくて立派な牡の秋田犬もいいですね。体力のない女性やある程度年齢(50歳前後)の方には、小さい牝の秋田犬も飼いやすくて良いと思います。
秋田犬の寿命は11-13年と言われていますが、最後30㎏を超す牡の老犬の面倒を見るのは、相当な体力がいると言われております。
まあ飼い始めの年齢ついては、秋田犬を飼うのと並行して、日々筋力トレーニングに励み、筋力の向上と維持を続け、しかるべき老犬の介護に備えられるという方は、気にしなくてもよいでしょう😄
なのでどこかの犬舎で、ちいさな秋田犬(末っ子に多い)が売れ残っていたら、それは多くの人にとってはよいチャンスなのかもしれません😁
第1回目の「ちっちゃくたって秋田犬」は以上です。これからも週1回のペースで投稿していきます。どうぞよろしくお付き合いください。
コメント